30年ほど前に「ターミネーター」という映画がありましたよね。未来の世界で人工知能スカイネットが反乱を起こし、機械軍が人類を絶滅させようとするが、人間も抵抗軍を組織して戦うという設定で、アーノルド・シュワルツェネッガーが未来から現代に送り込まれた殺人アンドロイドに扮し、手に汗握るアクションを繰り広げるSF映画です。
 今年、人工知能(AI)の「アルファ碁」が囲碁の世界トップクラスの棋士を破ったが、ターミネーターなどのSF映画に出てくるAIがいよいよ現実に近づいていることを感じさせてくれます。最近のAIは、人間の脳の神経回路を模したニューラルネットワークを使い、ディープラーニングという方法で画像に映る「ネコ」をイヌなど他の動物と間違わずに正しく「ネコ」と認識できるといいます。AIのブレークスルーが起きているようです。
 ターミネーターでは、今から13年後の2029年には人類と戦っていることになっているが、実際はどうだろうと思い、AIを調べていくうちに「シンギュラリティ」という言葉を知りました。日本語では「技術的特異点」と言う。AIの能力アップが加速度的に進み、人間の能力をはるかに超えていくことを意味しています。それによって、人間の生活が劇的に変容してしまうといいます。それが2045年ころに起こると予測されているようです。 アルファ碁を開発した英国の会社を買収して開発資金を提供したのがグーグル。それにフェイスブック、IBM、アップルとICTの巨人たちがAI開発にしのぎを削っています。日本の人型ロボット技術とAIが合体した未来は? コンビニ、ファストフードの店員はAIロボットに替わっているかもしれません。そうした動きに強い関心を持つソフトバンクの孫正義社長は昨年、伝聞だとした上で、「現在医師が行っているアドバイスの85%はコンピューターが行えるようになる」と発言しています。
あと30年、AIロボットは人間と協力する鉄腕アトムになるのか、それともターミネーターか、タイムマシンで見て来たい気がします。